正社員と派遣社員どっちがいい?メリット・デメリット比較、稼げるのは?
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正社員と派遣社員どっちがいい?メリット・デメリット比較、稼げるのは?

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samuneiru



近年、正社員のリストラ問題などが取りざたされていますが、正社員で働き続けることに疑問を抱いているという方は少なからずいるのではないでしょうか。
AIなどにより仕事がなくなると言われる職種もでてきましたが、正社員・派遣社員とでどのような差がでてくるのでしょうか。
今回は、正社員と派遣社員どちらで働くのが人生を豊かにできるのかという観点で比較をしてみました。

正社員と派遣社員、自分に合った働き方はどっちなんだろう?

本記事を読むことで自分に合っているのは正社員なのか、派遣社員なのかを知ることができます。

※退職を考えている方で、勤め先がブラック企業の場合は退職代行サービスを使うのがおすすめです。おすすめの業者を下記記事で紹介していますので、よければご覧ください。
》退職代行サービスおすすめ6選&料金比較

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正社員と派遣社員の違いを比較

仕事

正社員と派遣社員の違いについては、簡単に言えば正規雇用か非正規雇用かの違いが主と言えます。
正社員は直接雇用されている労働者となりますが、派遣社員は人材派遣会社を通してその企業に派遣されているため、直雇用されているわけではないです。
そのため、実際にはその企業で働いてはいるけど、就業企業の社員ではないということになります。

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正社員と派遣社員の待遇比較。どっちが稼げる?

仕事

正社員と派遣社員には待遇の差があり、それぞれ特徴を比較してみました。

正社員派遣社員
雇用の安定性高い最長3年
給料月給制 / 年俸制時給制 / 月給制
賞与・退職金基本あり基本なし
交通費支給あり(上限あり)支給あり(上限あり)
昇給・昇格ありある場合も
福利厚生基本充実最低限はある
転勤ありなし
責任の重さ

正社員も派遣社員も雇われている会社(派遣なら派遣会社)にもよって異なる部分はありますが、一般的にこうであると思われるといった観点で記述しています。

働き方改革によって同一労働同一賃金の実現が進められており、交通費は派遣社員であっても支給されるようになりました。
これまでは時給に交通費も含まれているというケースも多かったのに対して、現在は交通費は別途支給されることが多くなりました。
交通費に関しては正社員でも派遣社員でも、上限付きで支給されるケースが増えています。
このように、正社員と派遣社員の格差というのは徐々に少なくなりつつあるというのが現状です。


また、派遣社員でも最近は福利厚生が充実してきており、有給は当然取得できますし、派遣会社によりますが、スキルアップのためのスクールに通うことができる場合もあります。

正社員のほうは福利厚生面に限らず、昇給もほとんどなかったり賞与があってもごくわずかだったり、正直会社によってかなり差がある印象です。一度入社すると辞めるのには結構な決意がいるため、会社選びは重要になってきます。

正社員と派遣社員 稼げるのはどっち?

正社員と派遣社員はどちらが稼げるかというと、本当に仕事次第であるというのは当然のことではありますが、事実です。
正社員でもまちまちで、都市か地方かどちらに住んでいるかにもよりますし、大手企業か中小企業かによっても給料は変動します。

厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」によると大企業(従業員1,000人以上)なら平均の月給は34万8,600円、中企業(従業員数100人から999人)は30万3,000円、小企業(従業員10人から99人)は28万4,500円となっています。
これは男性女性合わせた全年齢の平均値なので、男性の方が少し高かったり、年齢によって高い低いはあります。

雇用形態別で見ると、厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」によると正社員は男女・全年齢計で328万円、正社員以外は22万1,300円となっています。
ここはかなりの差があることがわかります。
正社員は派遣に比べて昇給幅が大きいので、年齢別でも結構な差が生まれていますが、正社員以外の場合は昇給は基本的に少ないので年齢別で見てもほとんど差がありません

ただし、前述の通り、企業によって大きな差があり、本当に質の悪い企業であれば薄給激務で残業代未払いなんて不正もザラです。
派遣社員であれば、派遣会社が間に入っているため、最低限の時給は約束されているし、残業代未払いもありません。
時給1400円以上のところを選べば月給20万前後は安定するし、そういうところであれば月給手取り13万とかの正社員よりも派遣社員のほうが断然稼げます。

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正社員のメリットとデメリット、どっちがいい?

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高校や大学を卒業したあとの生き方として、多くの人はまずは正社員で働くことを目指して就職活動を行います。
長い人生を生きる上で長期的な収入を見込める正社員で就職するというという選択肢を選ぶ訳ですが、その正社員で働くことのメリットに対してデメリットはどれくらいあるのでしょうか?それぞれを考えて見ました。

正社員で働くメリット

正社員で働くメリットは以下の点です。

雇用の安定性

これはみなさんが最も正社員で働く上でメリットと感じる部分でしょう。
正社員として雇われている以上は簡単にクビにはできません。
正当な理由があり、かつ事前に解雇予告をしていない場合は不当解雇になりますから、企業側は従業員の扱いは慎重に行うことになります。

昇給や昇格が見込める

勤続年数に応じて最低限の昇給はたいていの会社にあり、スキルや働きぶりも認められればその分昇給・昇格と評価されます。
長く勤めれば勤めるほど、給料は右肩上がりで上昇していきます。

月給制(もしくは年俸制)

大半の正規雇用の社員は月給制であることから、休日が多い月で出勤日数が少なくなったとしても給料が減ることはありません。
年末年始や夏の夏季休暇期間、GWのある5月など、出勤日数が少なくなる月は多くありますが、毎月同じ額の収入を得られます。

賞与と退職金

賞与が支給される会社なら年に1回か2回ほどで臨時の収入を得ることができます。退職金も勤続年数に応じて退職時に支給されるので、大きな収入となります。
賞与があるのとないのとでは数十万~100万円単位で年収に大きな差が生まれます。

仕事へのやりがい・責任ある仕事

長く仕事をしていればプロジェクトを任されたりと大きな仕事が回ってきたりしますので、そういうものにやりがいを感じて成長できるというシチュエーションが期待できます。
責任のある仕事をして成長したいという人に向いています。

正社員で働くデメリット

正社員で働くのもデメリットが存在します。

リストラの可能性も捨てきれない

今や45歳定年が提言されるなど、正社員が長期雇用安定とは言えないかもしれない時代に突入しつつあります。

転勤の可能性がある

正社員の総合職で働く場合は転職の可能性も捨てきれません。
最近は転勤可否の希望を伝えられるケースも増えてきましたが、断れば出世ルートは絶たれる、なんてこともよく聞く話です。

責任の重さや降格の可能性

仕事に慣れていくと徐々に責任が重い仕事も任されるようになってきます。
人を動かしたり、上の立場に立って仕事をするのはしんどいという人にはかなりのストレスです。
責任が重いのは嫌だという人にとってはデメリットになります。
また、そういった仕事を任されても失敗すれば降格もありえます。昇格があれば降格もあるのです。

必ずやりたい仕事ができるわけではない

会社の方針や意向で配属先が決定しますので、ある程度希望は出せるといっても必ず希望が通るわけではないし、目的があって入社した会社でもやりたかった仕事ができるとは限りません。

嫌な仕事を押し付けられたり、パワハラでどうしても我慢できない、もう耐えられないという場合は思い切って退職しましょう。
パワハラ上司のもとで働き続けているといつかうつ病になりかねません。

ただし、パワハラ上司に対して辞めますと告げるのもかなり勇気が要るというもの…。
そんなときは退職代行を利用するのも手です。
退職代行サービスは労働者に代わって退職意思を伝えてくれるというもので、有給消化にも対応しています。
ただ、どの業者がいいかわからないという方は下記記事を参考にしてください。
》退職代行サービスおすすめ6選&料金比較

プライベートとの両立が難しい

上の立場になるにつれて仕事への比重が大きくなっていき、プライベートとの両立が難しくなる傾向にあります。残業や休日出勤が増えたりと、プライベートが犠牲になることも。

と、このようなメリット、デメリットを簡単に説明しましたが、この部分については別の記事で詳細を語っていますので、そちらをご覧ください。

派遣社員のメリットとデメリット

続いて派遣社員で働くメリット・デメリットです。

派遣社員で働くメリット

責任が重い作業は基本ない

派遣社員がプロジェクトの根幹に関わってくることは基本的にはありません。大きな責任の伴う作業が苦手という人向けといえます。

単純作業や補助作業がメイン

コツコツと進めるルーティンワークをしたい場合は派遣社員を目指すべきでしょう。
正社員では最初は補助でも徐々にメインの作業をこなす必要がでてきます。

時給次第では正社員より稼げる

時給は安いものであれば1,000円ちょっとという仕事もありますが、だいたいは1,300円~1,400円くらいが平均的です。
仕事にもよりますが、時給1600円を超えるようなものまであります。
正社員でもフルタイムで働いても手取り15万円未満というような薄給の仕事もありますから、そういう仕事よりは確実に安定して稼ぐことができます。

イヤな職場でも3か月耐えれば終わり

人間関係や仕事内容、残業の多さなどで劣悪な環境だった場合でも、3か月ごとの更新を断ることでその職場から逃げることが可能です。
ただ、聞いていた条件と違うという場合は、自分の派遣会社の担当者に報告すればしかるべき対応を取ってくれるでしょう。

1分単位で残業代がつ

法律的には1分単位で残業代を付けないと違法となりますが、それを守っていない会社は山ほどあります。
正社員だし、月給制だからという理由で残業代は30分単位や1時間単位でつけるという会社は多いです。
派遣の場合は1分単位でつく場合が大半だと思います。派遣先と派遣元との契約によりますが、少なくとも私は今のところすべて1分単位のところで就業しています。

派遣社員で働くデメリット

スキルは身に付きづらい

先ほど述べたとおり、単純作業や補助作業がメインとなるので、新たなスキルを身に付けることは難しいです。
ただし、自分のやりたい仕事(を募集している案件)を選べる利点はあるし、元々実務経験のある仕事を選べばそのスキルを磨くことはできます。
即戦力を求められているため、新入社員のように一から教育してもらうというようなことは望めません。

賞与・退職金がない

基本的に賞与や退職金が出る派遣は基本的にはありません。
あっても極稀と思います。ただし、無期雇用派遣の場合は有期派遣よりは賞与がもらえる可能性はあるかもしれません。
退職金に関してはないと思っていたほうがいいでしょう。

祝日が多いと給料が減る

時給制のため、祝日があるとその分出勤が減るため、給料も減ってしまいます。
年末年始なんかは特に休みが多くなる傾向にありますから、結構な収入減です。ただしシフト制の場合は祝日は関係ないため、収入にも影響はありません。
本来うれしいはずの祝日が、デメリットにもなりうるのです。

派遣切りに合う可能性

契約更新をせずに派遣先の企業から契約を打ち切ると通告されるという、いわゆる派遣切りに合う可能性もありますので、雇用の安定性は少なめです。
会社の事情により契約更新が難しくなった、必要なくなったという場合に打ち切られるというリスクがあります。

正社員と派遣社員、結局どちらがいい?

正社員と派遣社員、どちらがいいかといえば、派遣社員をおすすめしますとは正直言えません。
やはり正社員の方が安定して稼げて、ボーナスも支給されるのでそこを目標にモチベーションも保ちやすいです。
ただ、薄給激務、ボーナス極少、パワハラ横行などのブラック企業で働くくらいなら派遣社員になったほうが間違いなく人生が豊かになるでしょう。

転職をするなら転職エージェントにまずは相談することがおすすめです。転職エージェントなら一般求人には載っていない求人の紹介や、面接の日程調整、面接後の双方の感想のヒアリングなどなどを全て代わりに行ってくれますので、会社で働きながら転職活動をするのに適しています。

派遣社員になるなら収入が少ないので副業は必ずやったほうがいいですが、時間に余裕ができるため副業をしやすいのがメリットです。
万が一派遣先にパワハラ社員がいたとしても3か月耐えれば辞めれますし、比較的楽な人生を送りたい人は派遣がオススメです。

派遣の交通費については、大手派遣会社であれば交通費が支給されないということはまずありえませんし、給料とは別で支給されます。
あまり聞いたことのない派遣会社なら、交通費は時給に含むという悪質な手口をまだとっている所もありますが、そういう会社には登録しないようにしましょう。普通は別途支給されます。

年齢別データ!40代、50代は正社員か派遣社員どっちが多い?どちらがおすすめ?

年齢別でどっちがおすすめかについても見ていきたいと思います。
厚生労働省の労働力調査によると、非正規雇用として働く人は結構多く、令和4年度の非正規社員・従業員の割合は36.9%と、労働人口の約3.5割は非正規雇用の社員です。

40代、50代といった分けられ方がされていないためそれぞれの詳細なデータはわからないのですが、参考までに、35~44歳の非正規雇用労働者の人口は322万人、45~54歳は437万人、55歳~64歳は439万人です。ちなみに15~24歳が267万人、25~34歳が233万人です。
35歳から非正規雇用の人がグッと増えるという形で、これは大手企業の若返り戦略等も最近はよく見られるので、その影響でしょうか。

厚生労働省の派遣労働者調査によると、派遣労働者の年齢階級別に見ると、全年齢のうち29.8%が40代、15%が50代となっています。
40代・50代の割合を足すと約45%となり、派遣労働者の割合は40代と50代で全体の約半数ほどとなっていることが分かります。
このことからも、4,50代で派遣社員になるというのは一般的であると思いますし、十分派遣社員になることはおすすめできます。
おすすめできる理由は前項目をご覧ください。

まとめ:メリットとデメリットを考慮して自分にあった雇用形態を選ぼう

以上、正社員と派遣社員のメリットとデメリットを比較してみました。
それぞれ良し悪しはあるにせよ、必ず正社員で働かなくてはいけないという時代でもなくなってきているのかなとは感じています。同一労働同一賃金といった格差の是正で派遣社員も待遇が徐々に良くなりつつあり、正社員にはない魅力というのもたくさんあるのかなと思います。

副業を始めたいという人や、すでに副業をしていてある程度の収入があるという人は、プライベートの時間も確保できる派遣社員がおすすめできます。

また、ストレスフリーで働きたいという人は派遣社員で働くというのも視野に入れると良いですし、今の会社に不満はあるけど今回の比較を見て、「やっぱり正社員のほうがいいな」と感じた人は正社員での転職を目指すのがいいと思います。

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