正社員で働くことは社会人としてのステータスとして見られる部分もかなりあると思いますが、今回はそんな正社員で働くことに対するデメリットを考えてみたという記事になります。
実際、メリットは当然多く存在すると思いますが、現代社会において、無理して正社員で働かなくてもいいんじゃないか?と思った次第です。
正社員で働くメリット

それではまずメリットからですが、個人的には以下の点がメリットと考えます。
- 雇用に安定性がある
- 人間的な成長が期待できる
- ボーナスや退職金がある
- 福利厚生が豊富
一つずつ見ていきたいとおもいます。
雇用に安定性がある
1つ目は雇用に安定性があるということで、正規雇用のためクビになりにくいというメリットがあります。
これはやはり最大のメリットといえるでしょうか。
リストラや会社の倒産といったバッドイベントがなければそうそうクビになることはないですよね。正社員で入社することで長期雇用されることが保証されるというようなものです。
ただし、犯罪行為や取り返しのつかない相当な大ミスなどをすれば減給やクビになる可能性もあるとは思いますが、これは正社員でなくても同じことです。
人間的な成長が期待できる
人間的に成長できるという点も正社員で働くメリットの一つと思います。
正社員は非正規社員と比べても重要な仕事を任されることが多いと思いますし、重要なポストにも就きやすいと思います。非正規雇用の社員に役職を与えるということはあまりないと思いますし。
当然正社員として雇う以上、会社側も期待している部分は大きいと思うので、その分教育にも力は入れますよね。それによってより社員側も責任感が生まれて精神面でも成長していくと思います。
ボーナスや退職金がある
これも大きなメリットですよね。ボーナスと退職金のために働くといっても過言ではありません。
ボーナス5か月分支給の会社であれば、基本給が仮に20万円だったとしても、100万円の支給になりますから大きな収入です。(実際はそこからいろいろ引かれて結構減りますが・・・)
退職金も勤続年数に応じて大きな金額になることがありますし、たとえ数年で退職したとしても1年以上の勤務や3年以上の勤務で支給される場合がありますから、正社員で働くなら退職金ありの会社のほうがいいかなと思います。
というかボーナスなし、退職金なしの会社に就職するなら非正規で良いかなって感じます。
福利厚生が豊富
正社員の場合、福利厚生が豊富である場合が多いです。
住宅手当が数千円から数万円支給されたり、通勤手当も当然全額支給でしょうし、資格取得援助金などの自己啓発のための支給などもある会社もあると思います。
また、有給休暇も転職の場合初日から使えたりするところもあります。派遣社員だと半年以上の勤務で支給という規定になってますので、ここは差があります。
ただし、近年は同一労働同一賃金の実現のために派遣社員でもある程度充実した福利厚生を受けることができるケースも珍しくないです。例えばテンプスタッフなんかだと、住宅手当が支給される仕事もあったりします。
正社員で働くデメリット

続いて私が思うデメリットは以下の点です。
- 今や安定性があるとは言えない?
- 転勤の可能性がある
- ブラック企業が多い。パワハラ、責任感の重さ
- 人間関係に悩まされても中々解決されない
- 仕事量の給料に見合ってない仕事が多い
一つずつ見ていきましょう。
今や安定性があるとは言えない?
先に安定性があることがメリットと述べましたが、今や安定性があるとも言えない時代ではないかと思っています。
というのも、現代では終身雇用なんてものはほとんどなくなっていると思いますし、むしろ、45歳で社員をリストラするという案も出てきているほどですから、正社員で入ったからと言って長期雇用されると安心できる時代でもないというわけです。
少子高齢化が止まらない日本において、終身雇用はもう時代遅れということです。
2021年はコロナ影響もあってか多くの企業で大規模リストラが慣行されました。大手企業に入ったからと言って一生安泰ではないのです。(下記リンクは東京アキバ読書会さんの記事です。)
転勤の可能性がある
私は転勤は絶対にイヤな人間です。
環境の変化によってストレスが生まれることもありますし、配偶者や恋人がいる人にとっては自分一人で引っ越すなんてことになれば家族・恋人と会える頻度もグっと減ります。
家族全員で引っ越すという選択をしたとしても、子供にとっての転校はかなりのストレスでしょう。
今は転勤の可能性なしで募集している企業に応募する手もありますが、そうすると選択肢がかなり狭まることは間違いないし、総合職より一般職のほうが給料もかなり安くなるため、そういう面でも幅を広げたいのであれば転勤の可能性がある職種で働くということも視野に入れないといけません。
ブラック企業が多い。パワハラ、責任感の重さ
世の中にはブラック企業があふれています。一時期よりはかなり減ったのかなとは思いますが、それでもまだまだあふれていると思います。
パワハラなんてのは当たり前だし、残業もして当然、周りが残ってるのに何で帰ろうとしてるんだ、なんて職場もよくあります。(私の前の職場がそうでした。)
残業=仕事が終わってないということですから、それは仕事を終わらせられない本人か、仕事をうまく割り振れてない上司のどっちかが無能なのは明白なのです。残業=偉いなんて構図はありえないわけです。
下の画像はopenworkによって発表された日本の平均残業時間の推移です。
10年前の46時間という狂った数値からは22時間少なくなって24時間まで減りましたが、それでも多いです。残業20時間を少ないと感じる人は社畜認定してもいいでしょう。
1か月の勤務日数はだいたい20日ですが、残業24時間ということは1日当たり1時間以上になりますよね。18時が定時としても毎日19時過ぎまで働くことになる。定時とは一体・・・。
さらに、責任感の重さもデメリットのひとつです。仕事の重みは当然非正規でもありますし、非正規だから度重なるミスが許されるわけではありません。ですが、正社員として働き、重要なポストに就けばその分責任重大になります。私みたいに胃腸が弱い人間からしたらかぶせられまくるのはしんどいです(笑) 上司から責任押し付けられるなんて経験もしました。
人間関係に悩まされても中々解決されない
人間関係は仕事において入ってみないとわからない要素の一つです。
どんな上司がいるかというのは働いてみないとわからないギャンブル要素が高い部分です。上司ガチャなんて言葉も生まれるくらい、今の世の中上司に不満を持つ人間は多いです。
問題は嫌な同僚や上司がいてすぐにそれが解決されるならいいですが、そう簡単にはいかないのが現実。部署を変えてもらっても同じ会社にいることには違いないし、顔も見たくないとなると、転職するしかないです。でも転職しても次の職場にも嫌な奴はいるかもしれません。短期離職を何度も繰り返すと次の就職にも響くし・・・。
仕事量の給料に見合ってない仕事が多い
日本の平均年収は令和2年で433万円と、世界的に見ても高いとは言えませんし、30年間の推移を見ても増えてないどころか減っているのです。

正社員で働くメリットは昇給が見込めることといっても、元が低すぎたり、昇給幅がごくわずかだったりするということを考えると一生正社員として会社に尽くしても見返りはわずかなように感じます。
介護士や保育士は人手不足に悩まされている職業ですが、両方激務なのに対して給料は低いです。
介護士さんの平均年収は約350万円で、介護士さんって夜勤なんかもするのに、低すぎませんか?
保育士さんは約374万円。これも決して給料に見合ってるとは思えません。
人手を増やしたいならもっと給料を上げましょう。

まとめ:今後は正社員以外の働き方にも目を向けるべきかも?
以上です。このように書き出してみると、デメリットおおいな~と感じました。
もちろん安定性を求めるということは正しいことだけど、今後はその安定性もなくなっていく可能性もあるよという話です。
安定性を求めるなら、一人で稼ぐ力を身に着けるべきではないでしょうか?
フリーランスで稼いだり、ネットビジネスを確立したりといった具合に稼ぐことができれば、それこそストレスフリーで安定した生活を送ることができると思います。
検索エンジンからこの記事に来ていただいたあなたは少なからず正社員という働き方に疑問を持っているという方だと思いますので、今一度考え直してみてはいかがですか?
私は派遣という働き方も悪くないと思っています。派遣なら嫌な人間がその職場にいてパワハラをされると派遣会社にチクればいいですからね。派遣会社はそういった情報が入ればその会社に派遣を行わなくなりますので、会社側も慎重になり、そういう面で派遣社員は守られています。
派遣でゆるく働きながら副業で稼ぐというのが理想的と感じています。副業での仕事はスキルを身に着けることもできますからね。収入が逆転して副業が本業になって派遣が副業になるという現象が起きるかも?
次は派遣社員と正社員を比較する形の記事を書こうかと思います。
長文記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。
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