正社員と派遣社員どっちがいい?メリット・デメリットや違いを比較

様々な働く人
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近年、正社員のリストラ問題などが取りざたされていますが、正社員で働き続けることに疑問を抱いているという方は少なからずいるのではないでしょうか。

正社員・派遣社員の2つを比較すると以外にも大きな差があり、人によっては正社員より派遣社員の方がマッチしている場合もあるでしょう。
AIなどにより仕事がなくなると言われる職種もあるなか、このまま正社員で働き続けるのは正しいことなのでしょうか。

今回は、正社員と派遣社員どちらで働くのがその人に会っているのかという観点でメリット・デメリットや、待遇・給与・責任の重さなどを比較をしてみました。

正社員と派遣社員、自分に合った働き方はどっちなんだろう?

このような疑問をお持ちの方のために、本記事を読むことで自分に合っているのは正社員なのか、派遣社員なのかを知ることができますので是非参考にしてください。

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正社員と派遣社員の違いとは?

仕事をする男性

正社員と派遣社員の違いは、簡単に言えば正規雇用か非正規雇用かとなります。
正社員は直接雇用されている労働者となりますが、派遣社員は人材派遣会社を通してその企業に派遣されているため、直雇用されているわけではないです。

そのため、実際にはその企業で働いてはいるけど、就業企業の社員ではないということになります。

正社員と派遣社員の違い ①待遇比較

仕事をする男性

正社員と派遣社員には待遇の差がありますが、実際はどういった差があるのでしょうか。それぞれ特徴を比較してみました。

正社員派遣社員
雇用の安定性高い最長3年
給料月給制 / 年俸制時給制 / 月給制
賞与・退職金基本あり基本なし
交通費支給あり(上限あり)支給あり(上限あり)
昇給・昇格ありある場合も
福利厚生基本充実最低限はある
転勤ありなし
責任の重さ

正社員も派遣社員も雇われている会社(派遣なら派遣会社)にもよって異なる部分はありますが、一般的にこうであると思われるといった観点で記述しています。

働き方改革によって同一労働同一賃金の実現が進められており、交通費は派遣社員であっても支給されるようになりました。
これまでは時給に交通費も含まれているというケースも多かったのに対して、現在は交通費は別途支給されることが多くなりました。
交通費に関しては正社員でも派遣社員でも、上限付きで支給されるケースが増えています。
このように、正社員と派遣社員の格差というのは徐々に少なくなりつつあるというのが現状です。


また、派遣社員でも最近は福利厚生が充実してきており、有給は当然取得できますし、派遣会社によりますが、スキルアップのためのスクールに通うことができる場合もあります。

正社員のほうは福利厚生面に限らず、昇給もほとんどなかったり賞与があってもごくわずかだったり、正直会社によってかなり差がある印象です。一度入社すると辞めるのには結構な決意がいるため、会社選びは重要になってきます。

正社員と派遣社員の違い ②賃金 稼げるのはどっち?

お金のことを考える男女

正社員と派遣社員はどちらが稼げるかというと、本当に職場と職種次第なところが大きいですが基本的にはやはり正社員の方が安定性があります。

厚生労働省のデータでは、正社員と非正規雇用では賃金に以下のような差があります。

正社員非正規雇用
~19歳19万2,800円17万700円
20~2422万8,700円19万4,800円
25~2926万3,600円21万6,400円
30~3429万4,100円22万1,400円
35~3932万7,000円22万500円
40~4435万4,600円22万600円
45~4937万4,500円21万7,700円
50~5439万4,300円22万2,200円
55~5940万4,800円22万1,700円
60~6434万9,300円25万6,900円
65〜6931万2,700円23万1,700円
年齢計33万6,300円22万6,600円

引用:厚生労働省|令和5年賃金構造基本統計調査

このように非正規雇用との差は明らかで、例えば30~34歳時点では約7万円ほどの差があるくらい、正社員は安定して高い給料をもらえます。
正社員は派遣に比べて昇給幅が大きいので、年齢別でも結構な差が生まれていますが、正社員以外の場合は昇給は基本的に少ないので年齢別で見てもほとんど差がありません

ただし、正社員でもまちまちで、都市か地方かどちらに住んでいるかにもよりますし、雇用先が大手企業か中小企業かによっても給料は大きく変動します。企業によって大きな差があり、本当に質の悪い企業であれば薄給激務で残業代未払いなんて不正もザラです。

ただし、派遣社員であれば、派遣会社が間に入っているため、最低限の時給は約束されているし、残業代未払いもありません。
時給1,400円以上のところを選べば月給20万前後は安定するし、そういうところであれば月給手取り13万とかの正社員よりも派遣社員のほうが断然稼げます。

スキルがあれば派遣社員でも時給1,700円以上の仕事もありますし、正社員で働くよりも稼げるケースも少なくありません。

正社員のメリットとデメリット

比較する男性

高校や大学を卒業したあとの生き方として、多くの人はまずは正社員で働くことを目指して就職活動を行います。
長い人生を生きる上で長期的な収入を見込める正社員で就職するというという選択肢を選ぶ訳ですが、その正社員で働くことのメリットに対してデメリットはどれくらいあるのでしょうか?それぞれを考えてみました。

正社員で働くメリット

正社員で働くメリットは以下の7点です。

  1. 雇用の安定性
  2. 昇給や昇格が見込める・収入が高い
  3. 月給制(もしくは年俸制)で収入安定
  4. 賞与と退職金がある(ところがおおい)
  5. 仕事へのやりがいを感じられ、責任ある仕事ができる
  6. クレジットカードやローンの審査に通りやすい
  7. 福利厚生が充実している

正社員はなんといっても安定性の高い雇用形態です。

雇用や収入面で安定していて、長期的に高い収入を得られるケースが多いのが正社員です。賞与や退職金の制度がある会社なら更なる上乗せも可能で、臨時収入も多いでしょう。

また、正社員として働いていると社会的な信用も高く、クレジットカードやローンの審査に通りやすいという点は大きなメリットです。個人事業主や非正規雇用なら信用を得にくく、賃貸の契約にも苦労して住む場所が決まらないという話もよく耳にする人もいるのではないでしょうか。

さらに、仕事へのやりがいがあり、自身の成長やスキルアップ、キャリアアップにもつなげやすいです。緩い環境よりは責任を感じたいという人は正社員が向いているでしょう。

正社員で働くデメリット

正社員で働くのにもデメリットが存在し、以下の5点がデメリットとして挙げられます。

  1. リストラの可能性も捨てきれない
  2. 転勤の可能性がある
  3. 責任の重さや降格の可能性もある
  4. 必ずやりたい仕事ができるわけではない
  5. プライベートとの両立が難しい

収入や安定性でメリットがある反面、一生安泰というわけでもありません。
今や45歳定年が提言されるなど、リストラのリスクもあるため自分のスキルを磨いておくことが必要です。

また、正社員ならではの転勤リスクや、責任の重さからのストレスがあったり、配属や任される仕事をコントロールできないことから必ずやりたい仕事ができるわけではないというデメリットも抱えています。

また、業務量が多い職場なら残業や休日出勤が増えてプライベートとの両立が難しくなる場合もあります。
責任のあるポジションについていることが多く長期休暇を取るのが難しい場合もあり、旅行が好きな人にとっては環境によっては自分に合っていない可能性があります。

正社員のメリット・デメリットに関しては下記記事で詳しく解説しておりますので、よければあわせてご覧ください。

派遣社員のメリットとデメリット

比較する女性

続いて派遣社員で働くメリット・デメリットについて解説します。

派遣社員で働くメリット

まず、派遣社員で働くメリットは以下の6つです。

  • 責任が重い作業は基本ない
  • 単純作業や補助作業がメイン
  • 様々な業界で働くことができる
  • 時給次第では正社員より稼げる
  • イヤな職場でも3か月耐えれば終わり
  • 1分単位で残業代がつく
  • 飲み会などに誘われなくて済む

派遣社員は「効率的に働ける仕事」だと思っています。
「給料は高くなくてもいいけど、緩く働きたい」人向けの働き方になります。

もちろん派遣も決して楽ではないですし、大変なのは間違いないですが、“正社員と比較して”比較的楽だという意味になります。

派遣社員は最長3年で契約が切れるため、いろんな職場で働くことが多くなりますので、様々な職場を経験できることも大きなメリットでしょう。
派遣社員で様々な職場を経験したのち、よかったと思う職場で正社員での入社を目指すというルートもあります。

派遣でも仕事に種類はたくさんあって、専門的な内容になれば楽ではないでしょう。ただし、その場合は時給も高く設定されているものがあり1700円を超えるものもあります。
そうなれば、フルタイムで働けば月給27万円くらいになって下手な正社員よりもよっぽど稼げると思います。
正社員ではSEなどの知識や技術を要する仕事でも、ブラック企業なら月給20万円に満たない場合もよくあります。

派遣社員は派遣会社に属する形となるため、派遣会社や派遣先次第ではありますが基本的に残業代は1分単位でつけられると思います。本来は1分単位でつけなければ違法です。
しかし、ブラック企業の場合は正社員でも30分単位や1時間単位で、30分未満・1時間未満切り捨てなどセコいことをする会社もたくさんあります。

また、派遣社員は基本的に飲み会には誘われずに済むため、飲み会が嫌いな人にとってはメリットです。もちろんこれは派遣先次第で、誘ってくれる職場もありますが、派遣社員は外部の人間なので一線引いて扱われることが多いです。

派遣社員で働くデメリット

続いて派遣社員で働くデメリットについてご紹介します。

  • スキルは身に付きづらい
  • 賞与・退職金がない
  • 祝日が多いと給料が減る
  • 派遣切りに合う可能性
  • 飲み会などに誘われないことが多い
  • 住宅手当が出ない

派遣社員は責任の軽い仕事を任せられる傾向にある代わりに、簡単な仕事がメインになるためスキルは身につきづらいです。正社員のようにどんどん新しい仕事を任せられるわけではないため、自身の成長に繋げたい場合は不向きでしょう。

給与面においてもデメリットは多く、賞与は基本的になく、退職金はまずありません。また、時給制の場合は祝日が多いと出勤数が減り給料も少なくなります。

派遣契約を打ち切られたり契約更新されないという派遣切りに合う可能性もあり、最長で3年までしか更新されないので長く同じ職場で働くことはできません。

その職場で働いていてもその会社の社員ではないため飲み会にも誘われることは多くないです。その職場次第な所はあるため全くないわけではないですが、「派遣さん」として気を使われながら接されるので積極的に飲み会に誘われる職場は珍しいでしょう。

福利厚生面でもデメリットは大きく、その中でも特に影響が大きいと思われるのは住宅手当です。派遣社員は住宅手当がないので、もし正社員で住宅手当3万円支給の人と比べてもそれだけで3万円の月給の差が生まれます。

正社員と派遣社員、結局どちらがいい?向いている人はこんな人

ポイント

結局、正社員と派遣社員どっちがいいかというと、向き不向きがあるため、自分にあっているのはどちらかをしっかり見極めましょう。

正社員が向いている人

  • 安定した給料でしっかり稼ぎたい人
  • どんどん新しい仕事にチャレンジして成長したい人
  • 雇用や審査などにおける安定を求める人
  • その職場でキャリアアップを目指す人

正社員に向いている人は、安定性を求める人どんどん成長していきたい人です。

正社員は雇用契約を直接結んでしっかりとその会社で働いていくこととなるため、その職場でどっしりと腰を据えて働くというスタイルを好む場合におすすめです。
その職場でしっかりと貢献して、自身の成長に繋げてキャリアアップを目指したいなら正社員として働くべきでしょう。

派遣社員が向いている人

派遣社員が向いている人は、以下の通りです。

  • 仕事以外にやりたいことがある人
  • 単純作業でストレスなく働きたい人
  • 様々な業界を経験したい人
  • 短時間でがっつり稼ぎたい人

仕事以外に趣味や副業、独自のビジネスなどに時間を取りたいという人は派遣社員が向いています。
派遣社員は仕事選びを間違えなければ残業5時間以内の職場もありますし、募集時に嘘をついていて虚偽の求人が載っていたとしても派遣会社がそれを許さないため、派遣先と派遣会社との間で関係が悪くなるため普通はそんなことはしません。

単純作業が向いていると感じる人様々な業界を経験したい人短時間でガッツリと稼ぎたい人も向いています。
前2つはメリットの項目で解説した通りですが、時給が高い仕事だと短時間でもしっかり稼げる場合もあります。他の副業などと並行しながら稼ぎたいという場合は派遣社員が向いています。

40代、50代は正社員か派遣社員どっちが多い?どちらがおすすめ?

疑問を持つ女性

年齢別でどっちがおすすめかについても見ていきたいと思います。

総務省統計局の労働力調査によると、令和5年度の非正規社員・従業員の割合は37.0%と、労働人口の約4割弱は非正規雇用の社員のため非正規雇用として働く人は結構多いことがわります。
また、これは前年から0.1ポイント上昇した数値であり、年々非正規社員・従業員の割合は高くなっています。

35~44歳の非正規雇用労働者の人口は312万人、45~54歳は430万人、55歳~64歳は451万人です。ちなみに15~24歳が277万人、25~34歳が237万人となっています。
35歳から非正規雇用の人がグッと増えるという形で、これは大手企業の若返り戦略等も最近はよく見られるので、その影響でしょうか。

参照:労働力調査(基本集計) 2023年(令和5年)平均結果|総務省統計局ホームページ

また、厚生労働省の派遣労働者実態調査のデータでは、派遣労働者の年齢階級別に見ると、全年齢のうち29.3%が40代、22.8%が50代となっています。平成29年と比較すると40代は0.5%増、50代は7.8%増と、50代は大きく増加しました。

40代・50代の割合を足すと52.1%となり、派遣労働者の割合は40代と50代で全体の約半数ほどを占めていることが分かります。

参照:令和4年派遣労働者実態調査の概況|厚生労働省

このことからも、4,50代で派遣社員になるというのは一般的であると思いますし、十分派遣社員になることはおすすめできます。
おすすめできる理由は前項目をご覧ください。

ただし、派遣社員として働く場合でも副業や株、投資などで自分で稼ぐ力というのも重要になると思います。4,50代での給与はさすがに正社員と比べると少なくなってしまいますから、その差を埋めたいなら仕事以外でも稼がなければならないでしょう。

まとめ:メリットとデメリットを考慮して自分にあった雇用形態を選ぼう

以上、正社員と派遣社員のメリットとデメリットを比較してみました。
それぞれ良し悪しはあるにせよ、必ず正社員で働かなくてはいけないという時代でもなくなってきているのかなとは感じています。同一労働同一賃金といった格差の是正で派遣社員も待遇が徐々に良くなりつつあり、正社員にはない魅力というのもたくさんあるでしょう。

副業を始めたいという人や、すでに副業をしていてある程度の収入があるという人は、プライベートの時間も確保できる派遣社員がおすすめできます。

また、ストレスフリーで働きたいという人は派遣社員で働くというのも視野に入れると良いですし、今の会社に不満はあるけど今回の比較を見て、「やっぱり正社員のほうがいいな」と感じた人は正社員での転職を目指すのがいいと思います。

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